トピックス!◆サイテス速報◆ |
今回のカタール ドーハでの第15回ワシントン条約締約国会議では
クロマグロのサイテスⅠ類入りが否決され、TVなどマスコミの
格好のネタとなっていましたが、爬虫両生類関係では以下が決定しました。
■爬虫類■
アグアントゲオイグアナ(クロムネトゲオイグアナ)
Ctenosaura melanosterna(ホンジュラス提案)非該当からⅡへ該当
ノドダレトゲオイグアナ
Ctenosaura palearis(グアテマラ提案) 非該当からⅡへ該当
ベイカートゲオイグアナ
Ctenosaura bakeri(ホンジュラス提案)非該当からⅡへ該当
オエディリナトゲオイグアナ
C. oedirhina(ホンジュラス提案)非該当からⅡへ該当
モレレットワニ
Crocodylus moreletii (メキシコ提案) ⅠからⅡへ降格
ナイルワニ
Crocodylus niloticus (エジプト提案) エジプト個体群をⅠからⅡへ降格
■両生類■
アカメアマガエル属全種
Agalychnis spp. (ホンジュラス,メキシコ提案) 非該当から Ⅱへ該当
カイザーツエイモリ
Neurergus kaiseri (イラン提案) 非該当から I へ該当
各種トゲオイグアナとアカメアマガエル属全種のⅡ類該当、
及びカイザーツエイモリのⅠ類該当が決定しました。
注目のオルナータトゲオアガマ(ニシキトゲオアガマ)を商取引禁止の
付属書Ⅰ類に昇格する案は今回は否決されました。
大型のイグアナ類では唯一非該当のクテノサウラに白羽の矢が立った
ことは必然でしょうし、アカメやカイザーはヤドク同様に体色が美しいことで
ペット目的の捕獲圧が原因ということでしょう。
この条約は決議後3ヶ月後(今回は6月)から施行されますが、
カイザーツエイモリはⅠ類該当と同時に日本の国内法「種の保存法」
にて流通が制限される事となります。
登録票なしでの譲渡・売買・陳列は違法となり犯罪となりますので、
現在飼育中の方はご注意を。
まぁ現在飼育中の方は今まで以上に飼育個体を大切に。
そして国内繁殖へ一層の努力をしましょう。
オマケ:昆虫でボリビア産の稀種、
サタンオオカブトDynastes satanasが付属書Ⅱ類に・・・。